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建築ファイル:建築プロセス:生きたバリヤフリー |
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梁と梁との接合部
梁と梁の接合部(仕口:しぐち)(継ぎ手:つぎて)には伝統的工法から現在の工法(近代工法)にいたるまで様々な形状があります。 伝統的な工法では今日のような工業製品を製造する技術もないため、木材同士をいかに一体となるようにつなげるかを長年にわたって思考錯誤を繰り返し、現在の伝統工法と言われる仕口や継ぎ手の形状になりました。 それらは、釘や金物を使わない物がほとんどで込栓やシャチ継ぎ、追っかけ大栓、蟻継ぎ(ありつぎ)、鎌継ぎ(かまつぎ)等の名称が付けられています。 (写真上:伝統工法の継ぎ手部) 現在、在来工法の主流となっているプレカットとは伝統的な工法の一部を機械で自動化させることで、品質の安定と加工にかかる時間の短縮を両立させたものです。 大工さんに全て手作業による加工をしてもらうと一般的な住宅でも加工に1ヶ月かかるものがプレカットでは半日たらずで出来あがります。 ただ、やはり機械ですから複雑な物はできないため、多くの工場では大工さんとのコラボレーション・・・単純な加工は機械で・・複雑なものは大工さんに・・ と種類や形状によっては分離してやられているようです。 近代工法では金物を主流とした物が多く、梁とプレートにドリフトピン(※10)を通して固定する方法が多いです。 これは金属の強度を利用することと在来工法では木材に加工をするため多くの欠損(穴)があいてしまいますが(断面欠損)この方法ではボルト穴程度で材料の強度の低下を抑えることができます。 それぞれの工法は一長一短、好き嫌いもあるでしょう・・・が、私的にはやはり在来工法の粘りのある工法が好きです。 前置きが長くなりましたが、明秀寺では純粋な梁のみ機械を導入し跳木(桔木:はねぎ)や登り梁、継ぎ手には大工さんの手加工で行っています。 内陣・外陣部で7mとばしている大梁に掛けられる小梁の仕口のみ断面欠損による強度低下を少なくするためドリフトピンを用いた金物工法を採用しています。 (写真下:大梁にかかる梁の取付部−金物工法) 構造材の加工図のチェックの際、この部分を通常の蟻加工としていました・・図面だけでは意味が理解できなかったようですね・・・ 当然、チェック図を返却する際、理由を説明して加工形状の修正をしましたが、もしチェックする場面がなかったら・・と思うと怖くなりますね。 このような場面でも監理の大切さがわかって頂けるとおもいます。 ※10ドリフトピン(どりふとぴん)・・・先がやや細くなっている鋼棒で在来の仕口に代わりプレートと梁に穴をあけ鋼棒を差し込むことで一体とする工法 |
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製作協力:株式会社すぎはら設計 | 【 ←前のページ | 次のページ→ 】 |
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