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建築ファイル:建築プロセス:生きたバリヤフリー
野地板葺き

野地板(※13)を葺き終えようやく屋根の形が見えてきました。 屋根の形状は照り(てり)と反り(そり)を融合させた形状と
なっているため住宅等で多く使われている合板では曲線に対応できません。 曲面に馴染むコンニャクベニヤ(※14)も考えられますが、夏の急激な温度上昇と冬の急激な温度低下を繰り返すので柔軟性のあるベニヤは選択肢からはずし、古くから使用されるムクの杉板を
使用している。 野地板に使用される杉板は間伐材から挽かれる物が多く安価で長持ちし、幅は100mm程度と細幅のため曲面にも対応できます。 
又、隅部を隅蛤納め(はまぐりおさめ)(※15)とするため隅部を丸くする必要があり、ムク材なら自在に削る事ができる点も重要でした。


※13・・・野地板(のじいた)屋根を葺(ふ)く下地とするために垂木(たるき)の上に張る板。
※14・・・コンニャクベニヤ(こんにゃくべにや)風呂ふたのように一方向には柔軟性があるベニヤで任意の曲面に馴染ませることができる。
※15・・・隅蛤納め(はまぐりおさめ)屋根の金属板葺きで四隅の処理を丸みを帯びた状態で納める工法。 材料が蛤(はまぐり)の形状に似ていることから名づけられたらしい。

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