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建築ファイル:建築プロセス:生きたバリヤフリー
洋室から回廊と渡り廊下を臨む

洋室は報恩講、永代経など、寺の行事では事務所のような役割をする空間ですが、外陣内陣と連なるひとつのおおきな祈りの場として、特に仕上げや高さを区別することはしてありません。

従来の寺院にみられた近づきがたい空間で自ずと手を合わせ祈る効果があるのは、誰もが知る伝統的な部材で建物全体を包み込むという手法を疑いもせず繰り返した結果、記憶に焼き付いているという単純な理由によるのみで、「なぜそんな形をしているの」と問われれば「昔からそうだから」としか答えられないシンプルさです。
どの時代も建物の大きさや資金力でその威厳を表現してきたという極めて人間的な発想でしかないように思えてならない。
釈迦の時代のインドやネパールではそれ以降の時代の贅沢な大伽藍など想像もしていなかっただろう。

阿弥陀様がおられればそれが寺であるという気持ちを持てば須弥壇以外の空間は全てが祈りの空間であると思えてくるのは一人だけでしょうか。

そんな思いで広く自由で明るい空間を想像しつつ現場を眺めていました。

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